「リシュ面」=履修履歴面接
皆さんは「リシュ面」(履修履歴面接)という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
以前にも、話題になった選考手法の一つとして話題になり、実際、過去には経団連が考える「2017年採用選考に関する指針」にも、この方針が盛り込まれました。
「リシュ面」の特徴としては、「嘘をつけない、脚色できない、準備できない」ところにあるとされています。
面接の場であれば、学生も体験を脚色したり、都合の悪い部分を隠したりすることは当たり前に行われています。
人事担当者としては、学生が言った内容(嘘で塗り固められたもの)を信じて内定を出してしまうことは、入社後のリスクも伴う為、何としてでも避けたいところですよね。
例えば、「ボランティア活動に力を入れて……(一度参加しただけで興味はないけど…)」「サークル内での問題を●●で解決し……(まぁ流れで解決しただけで、私関係ないけど…)」
など、本当なのか嘘なのか真偽の確かめようのない話を聞いただけで、判断できない情報をもとに面接の合否を決めなくてはいけない。という手法に一石を投じるものが「リシュ面」です。
「リシュ面」を用いた面接では、成績表(学校による評価の甘い辛いなど信頼に足る内容かどうかは別として…)が目の前に置かれている訳ですから、学生は嘘をつくことが困難です。
また、この質問を面接の「最初の5分」に持ってくることにも、重要な意味があります。
最初にこの手法でのやり取りをすることで、学生はこの場では「嘘は付けない」と感じ、その結果その後の質問に対しても、本音で話すようになることが多いようです。
もちろん、人と人とのやり取りですから完璧ということはありません。嘘をつける質問だけでも、自分を良く見せたいと考える学生もいるでしょう。
しかし、採用という重要な経営戦略の意思決定する上で、本人の自己申告のみで「エビデンス」がまったく無いということは大きな問題です。これがもし、広告戦略や財務戦略だとしたら、エビデンスも無しに担当者の話だけで意志決定をするでしょうか?そんな意味合いからも、今後の一つの判断指標として、「リシュ面」という手法も検討してみてはいかがでしょうか?
この他にも様々な手法や規模や業種に合わせた採用手法は無数にありますので、自社にとってどんな手法があっているのかを考え選択頂ければと思います。